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備後田尻荒神神楽(びんごたじりこうじんかぐら)

 これは、福山市田尻町本郷に所在する別所・勘定・艮の三荒神社の境内に舞台を仮設して、4年ごとの荒神社の式年に当たる年(寅・午・戌)の晩秋に舞われる神楽である。現在「悪魔払い」「盆舞」「皇子」など15の演目が伝承されている。備後田尻荒神神楽は、神歌が美しく、舞や衣装に古型を伝え、備南地方の荒神神楽の諸特徴を確実に継承している。また、寛政6年(1794)以降の神楽に関する覚え書きが保存されている。
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