広島県の文化資源画像

鎮火祭(ちんかさい)

 鎮火祭は、毎年12月31日の大晦日に御笠浜で繰り広げられる、勇壮な火難除けの祭りである。厳島神社での神事の後、神職が祓殿の祭壇の斎火を御笠浜に設けられた斎場に移す。そして、大松明に火を点け、その後に小松明にも火を点けていく。燃え盛る松明を担いだ参加者は、石鳥居から神社入口まで、およそ200メートルの参道を「たいまつヨイヨイ」の掛け声も勇ましく約30分間駆け巡り、その間御笠浜は火の海となる。参加者は燃え残った松明の一部をそれぞれ自宅に持ち帰り、火難除けのお守りとする。
12009.jpg

メモ

鎮火祭は、江戸時代の晦日山伏が起源であるといわれている。晦日山伏とは、大聖院の僧がほら貝を吹き鳴らしながら松明を同院から厳島神社へ運び、神社で経を唱えるものである。当時の民家の屋根は、そのほとんどが板葺きであったにもかかわらず、火の粉が散っても火災にならなかったことから、晦日山伏は火難除けの祭りへと発展した。
郵便番号739-0588
所在地廿日市市宮島町1番地
文化財指定指定なし
関連ホームページ(一社)宮島観光協会
地 図周辺地図情報はこちらをクリック

お問い合せ

お問い合せ先厳島神社
郵便番号739-0588
所在地廿日市市宮島町1番地
TEL0829-44-2020
FAX0829-44-0517

前のページへ戻る