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湯立神楽(ゆたてかぐら)

 加計の長尾神社には、古くから出雲流といわれた岩戸神楽と、伊勢流の将来とみられる湯立神楽が並行して伝承されていた。前者が大正期で終息したのに対し、後者は中断後、昭和33年に復元再興された。
 湯立神楽は、祭祀の前に大釜に熱湯をたぎらせ、笹の葉をつけて打ち振り、その滴(湯花)をあびて浄め祓いを行い、続いて素面の舞人3人と太鼓・小太鼓・笛・手打鉦の鳴り物4人で、幣舞と太刀舞の二段からなる湯立舞を奉納する。その神事と神楽の連結が全国的に特異なものとして、昭和38年、県の無形民俗文化財に指定された。加計神楽保存会により。毎年10月、体育の日の前日の、秋の例祭に奉納している。
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