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残鐘
(ざんしょう)
若楓あはれ美しきもの残る
水原秋桜子句集「残鐘」の中の「軽衣旅情」と題する昭和27年(1952)の旅行詠の1句。「平家納経」の詞書がある。同じときの宮島での作は19句。その中からこの句と
花楓紺紙金泥経(こんしこんでいきょう)くらきかも
薫風に舞ひし陵王(りょうおう)の面(おもて)なれや
あまの籠に端午の鯛の踊りをり
の計4句を後に「自選自解」に取り上げ、自ら解説をほどこしている。
それによると、初めの3句は宝物館での印象を詠んだもの。「数々の什宝を詠んでみたいと思っていたのだが、雨のために館内がくらくて詠みにくい。ただ窓の前に楓が枝をひろげているために、季語に不自由しないので救われた」とある。また「あはれ美しきもの」は平家の公たちを頭に描きつつ詠んだといっている。旅中の作とはいえ“主観的写生”を唱えた秋桜子の特色がよくあらわれている。
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