亀山弥生式遺跡（かめやまやよいしきいせき）
| 福塩線の道上駅から東北を望むと、標高３３．５メートルのなだらかな独立丘陵がみえる。東西２５０メートル、南北３５０メートルの丘陵のほぼ全域に遺跡が広がる。 古くから知られた遺跡で、考古学協会や広島県教育委員会などの調査によって、亀山�毅瓣�亀山�毅癶�亀山�兇量鐇諺梓�から中期初頭の編年が確立し、さらに丘陵を三重に巡る弥生前期の環濠（かんごう）集落の様相が明らかとなった。環濠の内側には、弥生前期・中期の居住跡、袋状の竪穴（貯蔵穴）などの遺構が分布するが、その保存状態はあまりよくない。出土遺物としては、多量の弥生土器のほか打製の石鏇、石錐、削器、磨製の石庖丁（いしぼうちょう）、石斧（せきふ）、鑿（のみ）形石斧、環状石斧など多様なものがある。 また、丘陵の北頂上部にある第１号古墳は、直径２８メートル、高さ２．３メートルの円墳で、長さ３メートルの木棺を納めた粘土槨が検出された。棺の内外から短甲をはじめとする多数の鉄製武器、武具や農工具が出土している。 |
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