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常清滝
(じょうせいたき)
常清滝は、昭和35年(1960)に広島県名勝に指定された滝である。
この滝は3段で構成されておりそれぞれ上段滝が「荒波」、中段滝が「白糸」、下段滝が「玉水」と呼ばれている。
落差は、上段滝が36メートル、中段滝が69メートル、下段滝が21メートルとなっており、常清滝全体では126メートルである。
常清滝付近は江の川関門と呼ばれている地域で、東中国山地と西中国山地の間、約40キロメートルにわたって標高約400〜600メートルの脊梁山地となっている。
これは、江の川が中国山地の隆起に抵抗して、日本海への流れを変えなかったためであるとされている。このような河川は先行河川といわれている。
常清滝はこの江の川関門の中央部にあり、滝の上は標高が約450メートルであるにもかかわらず、天楽を流れている作木川との合流点の標高が約110メートルしかないため、その比高は約300〜400メートルにも達し、県内では一番高い滝である。
しかし、滝の上流の水域が約1平方キロメートルしかないため、流水量が少量しかなく、滝つぼもあまり発達していない。
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