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壬生の花田植(みぶのはなだうえ)

 花田植えは「田楽」「はやし田」とも呼ばれ、その起源は豊作祈願の神事芸能とも、農作業の苦痛をやわらげる慰労芸能とも言われる。
 今日演じられる壬生の花田植えは、かつてこの地の大地主が、勢力を誇示するために行ったのが、戦後商店街の客寄せ行事として復活し定着したものである。
 きらびやかな装具をつけた飾り牛、かすりの着物にスゲ笠をかぶった早乙女、見事なバチさばきをみせるはやし手。そのいずれもが、新緑の山、田んぼの水面とマッチして、絵巻物の世界を思わせる。
 毎年、6月の第1日曜日に行われ、大勢の見物客で賑う。
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