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火ともしまつり(ひともしまつり)

 旧暦8月14日の神事で、現在では10月中旬の出崎森(でさきもり)神社秋祭り前夜に行われている。出崎森神社が筑前の宗像神社より勧請(かんじょう)されたとき、人々がたいまつを灯して船を出迎え導いたことから始まったと伝えられている。古くは、江戸時代海田市の儒者加藤缶楽の妻閑子が著した「浜ちどりの記」にも、この祭りの記述が見られる。全長4メートルの大たいまつに、数多くの小たいまつを持った人が付き従って行列する様は、古の故事の世界を私たちに垣間見せてくれる。
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