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太鼓おどり(たいこおどり)

 津浪の太鼓おどりは、古く、天正9(1581)年、出雲国の神田福一という人から伝授されたと江戸末期の記録にある。先導の鬼、棒の若武者、朱槍の奴、大勢の踊り子と続く道行きとその後の踊りからなり、ささら、手打鉦(てうちがね)、横笛のはやしにつれて、踊り子が花笠をかぶり、ゆかたにたすきがけで小太鼓をたたきながら踊る。元来は稲の害虫を追い払う虫送り行事の際に田の畦で踊った豊年踊りで、それに家ほめ庭ほめの意味が加えられて祝賀の踊りになったと考えられている。県下の太鼓踊りの中でもすぐれた歌詞を古記録とともに伝承しており、昭和43年に県の無形民俗文化財に指定された。
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