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堀八幡の流鏑馬(ほりはちまんのやぶさめ)

 堀の八幡神社に伝わる流鏑馬は、中国地方でも珍しい神事で古く江戸時代以前からの伝承と考えられている。
関連して同神社が古代・中世の豪族紀氏の経営になるとの故事や、対岸の高下に「馬返し」の地名、下流の船場八幡神社に「神矢」にまつわる伝説などを残している。江戸後期文政2(1819)年の「国郡志下しらべ帳」には、「一町余東の馬場にて流鏑馬興行仕り候。近村より見物にまかり出、ことのほか賑にぎしき祭礼に御座候」とある。これまで使用されてきた馬具・衣装・弓などが昭和63(1988)年創設の境内の資料館に、神楽面・民具と共に保存展示されている。平成9年に県の無形民俗文化財に指定された。
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