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大伴旅人・和歌
(おおとものたびと・わか)
吾妹子(わぎもこ)が見し鞆の浦のむろの木は
常世にあれど見し人ぞなき
天平2年(730)冬12月、太宰帥(だざいのそつ)大伴旅人(たびと)が京へ上がる旅の途次、鞆の浦を過ぎる日に詠んだ歌3首のうちの1首である。かつて西下のときに妻と一緒に見たむろの木は、今も変わらずあるが、それを見る妻はもういない。一人で見るといった意味で、妻を偲ぶ(しのぶ)歌とされている。「万葉集」巻3に収められている。旅人は官人であるとともにすぐれた歌人でもあった。家持(やかもち)は彼の子供である。
鞆の浦の歌にしばしばみられるむろの木は、ヒノキ科の常緑樹で、西日本に自生する。ネズあるいはネズミサシの古名である。
旅人の歌の残りの2首を次に掲げる。
鞆の浦の磯のむろの木見むごとに
相見し妹(いも)は忘らえめやも
磯の上(うへ)に根這ふ(はふ)むろの木見し人を
いづらと問はば語り告げむか
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