広島県の文化資源画像

豊浜のホルトノキ(とよはまのほるとのき)

 豊浜港の背後の丘に室原神社があり、ホルトノキが比較的多い社叢(しゃそう)(「ホルトノキ群叢」として県天然記念物)が見られる。最大のものは目通り幹囲2.23メートルに達する。
 高木層には、クロマツ、アカマツ、コジイが優勢であり、亜高木〜低木層には、ホルトノキ、タイミンタチバナ、アラカシ、ウラジロガシ、ウバメガシなどの常緑広葉樹が多い。
 ホルトノキは、本州(千葉県以西の太平洋側)、四国、九州、沖縄、さらに台湾、中国大陸南部の沿海地域に分布する常緑広葉樹である。広島県では主として中・東部の沿海域に見られる。ヤマモモによく似ているが、葉は側脈腋に水かき状の膜様物があり、落葉前に紅葉する。
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