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鳳源寺
(ほうげんじ)
鳳源寺は,三次藩初代藩主 浅野長治が寛永10(1633)年に,父長晟ならびに先祖代々の菩提を弔うために,京都妙心寺前住萬室和尚招いて建立した。同寺にある神道碑は,長治が寛永15(1638)に父の七回忌に当たり建立したもので,文は堀杏庵(1585〜1642)の撰文による。後世,長治は「鳳源院様」(鳳源院は長治の法名)と呼ばれて人々から追慕偶像化され,三次町民はいろいろな事象の始まりを「鳳源院様」に求めるようになった。
現在の本堂は,鳳源寺七代雪窓の代,寛永9(1797)年の再建である。
境内には,大石内蔵助良雄が手植えしたと伝えられる「枝垂れ桜」や,忠臣蔵四十七士が出立する姿を模した木造を安置した「義士堂」,長治の娘で,赤穂藩主浅野内匠頭長矩の正室阿久利姫(後の瑤泉院)の「遺髪塔」などがある。
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