イベント : 第35回広島文化賞・第5回広島文化賞新人賞
公益財団法人ひろしま文化振興財団では、心豊かなうるおいのある地域社会の創造に寄与するため、地域文化の向上、普及に貢献した個人又は団体に「広島文化賞」を、また、優れた文化活動を行う新進気鋭の個人に対し、今後の活躍を期待し奨励するため「広島文化賞新人賞」を贈呈しています。
広島文化賞は、美術、音楽、舞踊、映画・演劇、文芸、伝統・民俗芸能、生活文化、地域文化といった分野を対象とし、昭和55年度の創設以来、個人114名、85団体に贈呈しています。近年の受賞者には、広島市内に約400か所ある雁木を船着場として活用し、その修繕・保存を行っているNPO法人雁木組や作詩の他、テレビやラジオへの出演など幅広い分野で活躍している詩人のアーサー・ビナードさん、ヱヴァンゲリヲンに登場するロンギヌスの槍の製作をするなど、日本刀への理解を得るため様々な角度から活動している刀匠の三上孝徳さん等がいらっしゃいます。また、平成15年度に新設された広島文化賞新人賞は5名の方に贈呈しており、第65回ジュネーヴ国際音楽コンクール〈ピアノ部門〉における日本人初の優勝者で現在も各方面で活躍されているピアニストの萩原麻未さんや、『告白』等、著書が続々と映画・ドラマ化し、今後も活動が期待される作家の湊かなえさん等がいらっしゃいます。
今年度、広島文化賞においては、長年「日展」「日洋展」で活躍するとともに、美術教育にも尽力し広島県の洋画壇を牽引している洋画家・三原捷宏さんと、広島県内の歴史を見つめ直し、その魅力を発信するべく講演会や文化教室等幅広く活動している佐々木卓也さんが個人の部で、第49回レコードアカデミー賞(特別部門吹奏楽)や、日本菅打・吹奏楽アカデミー賞(演奏部門)の受賞歴を持つ広島ウインドオーケストラが団体の部で受賞されました。また、3年ぶりとなる広島文化賞新人賞においては、小説『穴』で第150回芥川賞を受賞された小説家の小山田浩子さんがそれぞれ受賞され、3名1団体への各賞の贈呈式を平成26年11月26日(水)、サテライトキャンパスひろしま(広島市中区)にて行いました。
更に、公益財団法人ひろしま文化振興財団では、受賞者による「文化講演会」や「成果発表会」を開催しています。より多くの県民の皆様に、受賞者を通じて様々な文化に触れて頂くことのできる絶好の機会ですので是非ご参加ください。(開催については詳細が決定次第、ホームページに掲載致します。)