イベント : 吉舎歴史民俗資料館 「銀山街道を辿る−伊能地図からの報告−」
吉舎歴史民俗資料館(三次市)では、江戸時代に発達した“銀山街道”と、日本地図を作った伊能忠敬が三次市内を測量した「伊能地図」を紹介する企画展を開催しています。
江戸時代、石見銀山(島根県大田市)で産出された銀は、中国山地を越えて瀬戸内海へと運ばれました。この銀を運んだ道を“銀山街道”と呼んでいます。大森(銀山)から尾道(港)まで整備された道は、幅7尺(2.1m)、道のり35里(130km)。3泊4日の行程で銀は運ばれていきました。
日本地図を作った伊能忠敬は、文化8年(1811)に赤名〜布野〜三次にかけての銀山街道を測量。3月末に赤名方面と三次方面の二手から行われ、残雪が多い赤名方面では、100人以上の地元の人が協力しています。
現在、吉舎歴史民俗資料館では、布野での測量の成果などを記した「伊能地図」を紹介するとともに、時を経て道筋が変わった現代の道との比較資料や写真を併せて展示しています。展示されている比較資料は、銀山街道の魅力を発信する街道ゆかりの地の有志によって作成されたもの。伊能忠敬が測量した銀山街道と現在の地図を重ね合わせ、当時の道と今の道を示しています。
また、11月28日(日)には実際に銀を運んだ道を歩いて体験できるイベント「銀山街道ウォーキング〜歩いてみよう“銀の道”〜」が開催されます。
ところどころに残る昔の道筋や当時の面影を伝える町並みは、200年前の先人の営みを感じさせてくれます。
この機会に、街道の魅力をご堪能ください。
「銀山街道を辿る−伊能地図からの報告−」
【日時】10月3日(日)〜12月22日(水)
10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
※月曜日休館(祝日・休日を除く)
【場所】吉舎歴史民俗資料館(三次市吉舎町吉舎546-1)
【入館料】一般150円(120円)
※( )は20人以上の団体料金
※65歳以上、中学生以下及び障害者手帳の持参者は無料
『銀山街道ウォーキング〜歩いてみよう“銀の道”〜』
【日時】11月28日(日)9:30〜13:30 ※少雨決行
【集合場所】吉舎歴史民俗資料館 ロビー(三次市吉舎町吉舎546-1)
【募集人数】20人(申込み順)
【申込締切】11月20日(土)16:00まで
【対象者】小学校高学年(5年生)以上 ※約4kmを歩き通す自信のある方
【参加費】600円(弁当・記念品代含む)
【ガイド】きさ・よいとこ発見隊
【行程】
9:30 出発式・出発点まで移動(マイクロバス利用)
10:00 ウォーキング出発(敷地 ※塩野一里塚)
12:00 到着(吉舎 ※下素麺屋一里塚)
昼食(伊能忠敬が食べたと噂(?)の握り飯)
13:00 銀山街道(暖簾の街並み)散策
13:30 吉舎歴史民俗資料館到着・解散
【問合せ先・申込先】吉舎歴史民俗資料館 担当:奥田
TEL/FAX 0824−43−2231
E-mail kisaart-reki@pl.pionet.ne.jp
【協力】修道大学学生有志