イベント : 広島市郷土資料館企画展 「別世界 元宇品―陸地とつながった島の変容―」
令和5年(2023)5月に「G7広島サミット」会場地となる「宇品島(元宇品)」。
多くの注目が集まる「宇品島」の歴史と魅力を紹介する企画展が広島市郷土資料館で開催されます。
ひろしま文化大百科の「元宇品」のページには、『いつごろからか、牛奈島、氏名島と呼ばれ、島の姿から「牛の島」などとも言われた。明治22年(1889)の宇品築港後は、水路だけ残して陸続きとなり、埋め立てによる宇品新開と区別して元宇品、向宇品の名称に。』とあります。
その由来を彷彿とさせるキャラクター「うし奈ちゃん」がナビゲートする企画展が「別世界 元宇品―陸地とつながった島の変容―」です。
「宇品島(元宇品)」は古来、樹木の伐採や開発が制限された原生林があり、伝説や逸話が多く神秘的な孤島でした。明治17年(1884)に宇品築港事業が始まり、干拓地の宇品と1本の道でつながりました。その後、陸軍の要衝にもなりましたが、「昭和産業博覧会」会場や「別世界海水浴場」、「宇品天然水族館」などが開設され、戦前・戦後を通して市民憩いの場所となりました。
広島市郷土資料館では、昨年11月から今年の2月まで「別世界海水浴場」、「宇品天然水族館」など路面電車1本で行ける身近なリゾート地「元宇品」で撮影された昭和時代の思い出写真を募集しました。その中から選りすぐりの写真や絵葉書を中心に、都会に残る自然の宝庫「元宇品」の歩んだ歴史や魅力を紹介します。
年配の方には懐かしく、若い方に新鮮な「元宇品」にきっと出会えるでしょう。各国首脳が見た今の「元宇品」とともに、これまでの「元宇品」もぜひご覧ください。
企画展「別世界 元宇品―陸地とつながった島の変容―」
◆開催日:5/20(土)〜7/2(日)
◆時間:9:00〜17:00
(入館は16:30まで)
◆場所:広島市郷土資料館
(広島市南区宇品御幸2丁目6-20)
◆入館料:大人100円(団体80円)、シニア・高校生50円(団体30円)、中学生以下無料
※会期中毎週日曜日(5/21を除く)14:00から約20分間、学芸員による展示ガイドがあります。
【関連イベント】
フィールドワーク「新緑の元宇品さんぽ」
◆日時:5/27(土)10:00〜12:00
※荒天の場合は翌28(日)
◆内容:森を歩き、元宇品の自然を体験します。
案内人:アース・ミュージアム元宇品 自然観察ガイドの会
◆対象:小学生以上(30名程度)
◆参加費:50円(保険料)
◆申込:往復はがきに(1)イベント名、(2)郵便番号・住所、(3)氏名(フリガナ)、(4)年齢、(5)電話番号を明記のうえ、5/15(月)必着で広島市郷土資料館へ(応募者多数の場合は抽選)。
【問合わせ・申込み先】
広島市郷土資料館
〒734-0015広島市南区宇品御幸2丁目6-20
TEL 082-253-6771