最近、アート（芸術）が、ホール・劇場・美術館といった既成の箱物を飛び出し、“まち”に出ています。地域の中でアート事業が実施されることによって、“まち”が賑わい、人々はその新たな魅力を発見し、また、人と人とが再びつながるといった事例なども、報告されています。
　広島県内でも、“まち”とアートの出会いをテーマに、様々な試みがなされていますが、このほど、新球場建設や再開発で注目される広島駅前の市場でアートイベントが開催されます。芸術文化と社会をつなぐアートマネジメントについて、実践的に学ぶ機会を提供するための研修事業の一環として開催されるものです。


　内容は、現代音楽・映像・コンテンポラリーダンスのコラボレーション！今をときめくアーティストたちの「一度きりの」競演です。
　同研修の講師兼アートディレクターの松本憲治氏によれば、「市（いち）というのは、そもそも経済や芸能の、そして、都市の発祥の地。それは、まるで人の體（からだ）のように、様々な、新しい物や人を取り込み、醸成させ、繁茂してきた。そして、そこに集まった人々は、「地縁」から解き放たれた自由人のように心を躍らせた。広島駅前市場は、被爆後の広島の記憶を今にとどめる数少ない場所。すでに、再開発が決定したので、これが最後のアートイベントになると思う。あの場でしか味わえない開放感や刺激を味わっていただき、永く記憶にとどめてほしい」とのことです。
　地方都市では数少ないコンテンポラリーアートのコラボレーション。しかも市場で！１１月８日、広島駅前市場が、いつもとは違った表情を見せてくれるのか、期待されます。

【公演名】アートコラボレーション08年秋
　　　　　廣島・Hiroshima..., 記憶の光
　※　「Hiroshimaアートマネジメントラボラトリー〜まちとアートの幸せな出会い〜　　　（実践編）」事業
【日　時】平成２０年１１月８日（土） １４：００〜１５：００
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１７：００〜１８：００（２回公演）
【場所】広島駅前市場内（愛友市場・ふれあい工房付近）
【鑑賞料】無料
【お問い合わせ先】（財）ひろしま文化振興財団
　　　　　　　　　　　　TEL(082)249-8385

※詳細はこちらから→http://art-collabo.hp.infoseek.co.jp/Top.html