今年も、「広島県美術展」の作品募集が始まりました。戦後の復興期にスタートした本展も、今年で６１回目。「自分たちの作品を発表する機会がほしい」という県民の方々の声から始まったということです。これまで、数々の優れた作品に展示機会を提供し、県民のさらなる創作活動を奨励するとともに、県内における鑑賞機会の充実にも寄与してきました。

　入賞作品は、広島県立美術館で開催される中央展のほか、県内８市町で開催される巡回展においても展示されることになっています。主催者によれば、「他の都道府県でも県美展のような催しが開催されていますが、県内８会場もの巡回展が行われるのは全国的にもめずらしく、広島県ならでは」とのことです。
　また、審査の公正さを保つために、審査員は全員県外から招き、審査も公開で行なっています。「本展を目指して創作に励まれている方も多い」と主催者。県民の声から始まった本展が、歴史を重ね、様々な創意工夫のもとで進化し、今や地域にしっかりと根付いたものとなっていることがうかがえます。審査員からも、例年、「広島の人は熱心で、作品のレベルも高い」という感想をいただくそうです。
　広島県立美術館については、本サイトの生活文化「建物」情報の中でご紹介しています。中央展の会期は、平成21年6月30日（火）〜7月12日(日)まで。出品するも良し、そして鑑賞するも良し。この機会に、ぜひ、美術に親しんでください。
▼大川真理《祭り》第60回展大賞（絵画系）

【応募方法等】
（１）種目：　絵画系，彫塑系，工芸系，書系，写真系，デザイン系
（２）応募資格：　広島県在住者。もしくは、県内の職場、学校に通勤・通学している方
（３）出品料：　１作品3,000円（１種目につき１人１点に限る）
（４）搬入日時：　平成２１年６月６日(土)・７日(日)　９時〜１６時（１２時〜１３時まで一時休止）
（５）搬入場所：　広島県立美術館（広島市中区上幟町２−２２）
（６）開催要項配布先：　県庁文化芸術課、各市町教育委員会、県内公立図書館、広島市内各公民館、広島市　　内各区民文化センター、県立美術館、県民文化センター、画材店　ほか
【問い合わせ先】　広島県立美術館　(082)221-6246
※　県美展の詳細は↓
http://www1.hpam-unet.ocn.ne.jp/exhibition/kenbiten61/index.html
　　本サイトの広島県立美術館のページは↓
http://www.hiroshima-bunka.jp/modules/newdb/detail.php?id=604