2009年12月13日（日）、広島県安芸郡府中町で、けんみん文化祭ひろしま’09「吟詠剣詩舞道祭」が開催されます。
　出演団体の一つである賀堂流賀久清吟詠会府中支部の久保本寂（くぼもと　しずま）氏にお話を伺いました。



●詩吟の魅力は？

　一般的に、漢詩や短歌に独特の節をつけて吟ずることを詩吟と呼んでいます。中国唐朝の詩人杜甫･李白の作品を始めとし、広島県では菅茶山や頼山陽の作品など、数多くの魅力ある詩や短歌が残されています。そういった作品の中から、結婚式にはお祝いの詩歌、送別会には別れの詩歌というように、それぞれの場面に適した作品を選んで吟ずる喜びは大きいです。
　また、腹の底から大きな声を出して朗々と謳いあげる、これはストレス解消にもってこいです。心を明るくしてくれますよ。自分で創作し、それを吟詠しても楽しいと思います。
　私は、漢詩や和歌を理解するため、いつも辞書を引いたりしていますが、日々学び続けることのできる、素晴らしい生涯学習だと思っています。

●「吟詠剣詩舞道祭」の見どころは？

　県内各地区から推薦された団体による発表のほか、広島県吟詠剣詩舞連盟より選抜されたメンバー(概ね県大会レベルで優秀な成績をおさめた者)による構成吟（特定のテーマのもとに複数の吟目を組み合わせたもの）の合同演技などが披露されます。また、詩舞（扇を持った舞）や剣舞（剣を持った舞）の発表もあり、視覚的にも華やかな舞台をお楽しみいただけると思います。
　最後に、詩吟を楽しむコツを一つ。プログラムに吟題が掲載されると思いますが（漢字仮名混じり文で掲載）、先ずはそれを読み、内容を理解してから舞台をご覧いただくと、より深く味わっていただけます。　
　詩吟や剣詩舞には全く馴染みがないという方も、ぜひ一度足を運んでみてください。

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けんみん文化祭ひろしま’09「吟詠剣詩舞道祭」
【日時】２００９年１２月１３日（日）　１０：００開演（９：３０開場）
【会場】安芸府中生涯学習センター（くすのきプラザ）※広島県安芸郡府中町本町１−１０−１５
【主催】けんみん文化祭ひろしま実行委員会、けんみん文化祭府中町実行委員会、中国新聞社
【共催】公益財団法人ひろしま文化振興財団
【入場料】無料
【お問い合わせ先】府中町教育委員会社会教育課（０８２）２８６−３２７２
【プログラム】午前の部：地区大会からの推薦団体（11団体）による合吟・詩舞
　　　　　　　午後の部：けんみん文化祭ひろしま’08「文芸祭」短歌の部における優
　　　　　　　　　　　　　秀作品の朗詠および企画構成吟（合同演技）

■本サイト内の菅茶山・頼山陽に関するページ→菅茶山と頼山陽