イベント : 「瀬戸内を学ぶ会」 セミナーのご案内
風光明媚な風景として、多くの人々を魅了する瀬戸内海。そこには、特色ある独自の文化があります。方言、食べ物、住まい、芸能・・・さらに詳しく瀬戸内海について学びたい、魅力について知りたい方は「瀬戸内を学ぶ会」のセミナーに足を運んでみてはいかがでしょうか。
「瀬戸内を学ぶ会」について事務局の小沢康甫さんにお話しをお伺いしました。
●瀬戸内を学ぶ会とは?
瀬戸内の研究者ら88人の執筆により、2007年12月に『瀬戸内海事典』(南々社)を刊行しました。海洋・岩石・気候・植生・風景・観光・食文化・建造物・祭り・信仰・方言・地名・文学・農業・漁業・工業・交通・・・・・・。幅広い分野にわたってまとめた、初の「瀬戸内学入門書」といえるものです。
「白砂青松、多島美」―瀬戸内を語るとき、しばしば持ち出される字句です。しかし、本書を編む過程で浮き彫りになってきたのは、そんな形容でひと括りにできない、土地土地に固有の風土や文化でした。瀬戸内のなかの「おなじ」と「ちがい」に気づくこと、「鳥の目」と「虫の目」を併せ持つことで、地域振興の方向がみえてくるように思えました。
こうした本事典の“果実”を多くの人たちと分かち合い、さらに明日の瀬戸内像を語り合っていきたいと願い、昨年4月、研究者・スタッフ有志で、「瀬戸内を学ぶ会」を発足させました。
●活動内容について教えてください。
月1回のペースでセミナーを開いています。多彩なテーマをそろえ、専門家が瀬戸内の素顔に迫ります。「座学」もありますが、できるだけ、講師と一緒に野外に出かけて瀬戸内を体感する「旅学」に努め、参加者の交流も図っています。
今年最初のセミナーは、1月16日(土)午前10時〜11時半、広島市まちづくり市民交流プラザ北棟5F 研修室Cであります。参加費は1,000円。テーマは “食の物語”瀬戸内FOOD(風土)記です。
FOODは風土から―。瀬戸内の風や光、潮のなかに育まれてきた産品を取り上げながら、食のあるべき姿を見つめていきます。
●今後の予定について教えてください。
2010年2月27日(土) 瀬戸内の織りと染め〜布の文化と風土〜
2010年3/13(土) “民家の博物館”瀬戸内を再発見
2010年4/17(土) 瀬戸内の古代を歩く〜交易の道〜
2010年5/22(土) 岡山の旅・生きている化石カブトガニと嫁ぐ篤姫も泊まった矢掛本陣
これらを予定しています。お気軽にお問い合わせください。
【問い合わせ】
「瀬戸内を学ぶ会」事務局(南々社内)
TEL:082−261−8243
setouchi@blue.megaegg.ne.jp