レポート : 「美しい日本の粋(すい)」について考えてみませんか
内閣官房「美しい国づくり」推進室が、「あなたが思う、日本の“らしさ”“ならでは”」を募集しています。
日本が様々な分野で本来持っている良さや「薫り豊かな」もの、失われつつあるが途絶えさせてはいけないもの、かつては美しかったが美しくなくなってしまったもの、実はその美しさにまだ気づいていないもの、そして、これから作り上げるべき美しいものなどです。
例として、山・森・海といった自然や、田園や里山、瓦屋根のある町並み、日本語の美しさ、謙譲の美徳、礼儀正しさ、凛とした立ち居・振る舞い、畳や襖のある生活、障子からもれる光、日本食、匠のワザ、省エネルギーを実現する先端技術、 調和や融和の精神、勤勉さなどが挙げられています。
「ひろしま文化大百科」では、後世に残すべき広島県内の文化(伝統文化、歴史文化、生活文化、自然文化等)の情報を順次掲載していきます。文化とは、ある社会が伝承してきた考え方や行動の様式を指します。そして、文化と個々の人間のパーソナリティ(人格、性格)の間には密接な関係があります。つまり、文化は、人の生き方やあり様に深く関わっているものだと言えます。明るい花崗岩土壌と温暖な気候に恵まれた広島県の文化の粋とは何なのか、その文化により育まれた人のあり様とはどのようなものなのかなどについて、皆様と一緒に考えていければと思います。
なお、内閣官房の「美しい日本の粋」の募集は、6月22日までです。中国地方からは未だあまり出ていないようです。広島が持つ「薫り豊かな」もの等について考え、応募してみませんか。詳しくは、下記をご覧ください。
http://www.kantei.go.jp/be-nippon/sui/index.html
レポート : 文化芸術によるまちの活性化(みよし国際平和美術館)
三次に妖怪来る!
〜郷土が誇る妖怪物語でまちの活性化〜
広島県三次市のみよし本通り商店街にある築150年以上という町家を活用した「みよし国際平和美術館」。
館長である楠さんの持家をギャラリーにし、世界中から贈られた書・絵画・民俗衣裳・人形などが3千点近く展示されています。それらは、クリスチャンであり、画家でもある楠さんが海外の障害者との交流、キリスト者平和使節団としての訪欧、天津美術学院客員教授などの活動を通じて知り合った世界各国の友人から贈られたものです(観覧無料)。
この「みよし国際平和美術館」が、地元、みよし本通り商店街の活性化に一役買おうと、郷土に伝わる日本一長い妖怪物語「稲生武太夫物怪録」を基に紙芝居やパネルを制作しました。
レポート : 地域とアートが出会う「旧中工場アートプロジェクト」
広島市立大学芸術学部現代表現領域の柳幸典助教授や学生が中心となり企画、開催している「旧中工場アートプロジェクト」。4月1日(日)〜22日(日)までの会期中には、広島市環境局旧中工場を始めとして、吉島地域、旧日本銀行広島支店などで3つの企画展を同時開催します。それらを回ってみるとともに、「わたしの庭とみんなの庭」展の企画担当者のお一人である今井みはるさんにお話を伺いました。