古くは信仰の山として崇められ、登山口の六の原を取り巻くように、伊良谷山、毛無山、出雲烏帽子山、比婆山（御陵）、池の段、立烏帽子山、竜王山と1000mを超える山々が連なる。それぞれ素晴らしい眺望や見事なブナ林が楽しめる。六の原は「県民の森」として宿泊施設、スキー場、キャンプ場などが整備されている。

  比婆山の西方に大膳原を挟んで優美な姿を見せる吾妻山は、標高1000mの吾妻山国民休暇村からハイキング気分で登れる牧歌的な山である。国民休暇村付近の池の原には、広大な芝草が広がり四季折々の多くの花が楽しめる。

  空にそびえる三本の岩峰が特徴的な県内屈指の名峰で、三本それぞれ、上ノ岳（朝日岳）、中岳、下ノ岳（夕陽岳）と呼ばれている。ロッククライミングのメッカで麓には国体で使用された人口登攀壁がある。登山路の途中に鎖場もあるが家族連れでも楽しめ、頂上からの展望も素晴らしい。

  宮島は日本三景の一つとしてよく知られる。標高は低いが、神の山として保護された原始林が残る奥の深い山である。弥山頂上の展望台からは眼下に瀬戸内海の多島美が広がる。弥山の西方にきりたった岩肌を見せているのが、古戦場でもあった駒ケ林で広い岩があり、ここからも素晴らしい眺望が楽しめる。

  広島市の可部町と白木町との間にそびえる名峰である。芸備線白木山駅からのコースのほかいくつかの登山コースがあり、かつては国体の予選会に利用されるなど、トレーニング山行に利用され、多くの登山愛好家に親しまれている。電波塔や祠が立つ頂上は、芝草の広い台地で、素晴らしい展望が楽しめる。